活動概要
NPO法人立ち上げ前は、児童相談所やスクールソーシャルワーカーとして困難を抱える親子と関わってきました。虐待等の理由で子どもを一時保護しても施設に預かるのはごくわずかで、多くの子どもたちは、地域で生活し続けます。
しかし、地域には困難を抱える親子を支えていく社会資源がほとんどなく、状況が悪化していく子どもたちを何人も見てきました。そこで、「地域で支援できる居場所を作りたい」との想いから、地域の方々とNPО法人を設立。子どもの居場所「おひさま」で、小山市から利用決定された子どもとその保護者を支援しています。
「子どもの居場所」は、「2番目のお家」という位置づけで、宿題や食事、入浴や洗濯等のほか、挨拶、言葉遣い等も教えています。また、相談活動や、子どもや保護者を対象とした調理活動、無料の学習支援を定期的に開催しています。
活動を続けるほどに、親子の困難な状況が見えてきて、地域での支援をさらに充実させていく必要性を感じています。そのため、地域の皆様、地域の団体の方々とのネットワークを作っていきたいと思います。
貧困等の状況にある子育て家庭に、食料品や学用品等をお届けしています。ご寄付にご協力ください。活動内容は「おひさま通信」にも掲載していますので、ご覧ください。
保護者の応援「保護者クッキング」
支援を必要としている保護者を対象に毎月第3水曜日に開催。調理活動がメインというよりは、みんなが集まって色んな話ができる環境を作ることが目的だ。
「制服は早めに買えば安い」、「中学校に行くまでに必要なものはコレ!」 などの情報交換や、お互いの悩みを話す場となっている。
「いきなり相談するのは難しい方もいます。料理をしながら、ご飯を食べながらだったら、自然な形で話し合えると思うんです」
また、参加しやすい環境作りは受け入れ体制にも表れている。
「参加予定ではないけど来た人や、途中までしか居られない人も受け入れています。せっかく来てくれたのですから、参加者の都合に合わせています。楽しみに待っていてくれる保護者が多いんですよ」
「おひさま」は子どもだけでなく、保護者にとっての居場所にもなっているようだ。
地域とのつながる「おひさま教室」
市の相談員等から紹介された子どもたちを対象に月に2回開催。子ども支援をさらに充実させるために始めた学習教室だ。
「子どもに勉強を教えたり、一緒に遊んだりするには体力が必要。白鴎大学の学生さんとのつながりができて、勉強を教えてくれたり一緒に遊んでくれて、子どもたちは大喜びです。本当にありがたいです」
さまざまな困難を抱えた「子ども」と「家族」を支援するためには、地域とのつながりも欠かせない。支援を充実させるためにも、さまざまな団体とつながりたいという。
「『おひさま』で受け入れているのは中学生まで。高校生になっても応援してくれる団体とつながれたらいいな。身体を動かすのが好きだけど、部活に入れない子もいます。のびのびと活動できる場所を紹介できたらいいな」
地域全体で子どもと家族を支援する環境作りを目指していく。(2020年9月)
(理事長 高橋 弘美さん)
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