【10/27開催レポート】地域活性化研究会(STONY)

10/27(水)にSTONYを行い、わたらせ未来基金代表の青木章彦先生より渡良瀬遊水地の環境や野生復帰をめざすコウノトリについて講演していただきました。

今回は23名が参加し、「環境保全を通じたまちづくり」を中心テーマとして進められました。

わたらせ未来基金は2001年3月に「わたらせ未来プロジェクト」が発足したのに伴い設立された団体で、2019年にNPO法人化されました。渡良瀬遊水地の環境を生育に力を入れているコウノトリの生態と共に説明していただきました。

コウノトリが生息しやすい環境づくりのため、渡良瀬遊水地の小山市区域ではコウノトリ用の人工巣塔が設置されました。また、どじょうやザリガニなど、コウノトリがよく食べるエサを一年を通じて確保するため、冬水田んぼの整備もすすめました。冬に普段は利用しない田んぼに水をはることで、コウノトリのエサが一年中確保されます。

それらの取り組みにより、2020年に東日本で初めて自然でヒナが孵化させることができました。これらの取り組みは茨の道で、行政や市民、企業などと何度も調整などを行ってきたことで実現できたそうです。今年度中に同じく渡良瀬遊水地が市域に含まれている栃木市でも巣塔の設置が計画されており、今後ますますコウノトリの生育地として注目されることが期待されています。

講演の最後に「小さい団体1つでは何も動かすことはできない。動いていくためには色々な機関などと連携していくことが大事。連携によって目標の実現につながる」と仰っていました。

参加してくださったゲストの方々、ありがとうございました。