2025年9月29日(月)小山市生涯学習センターにて行われた、小山市妊産婦等見守り生活援助事業・居場所開設記念、そらいろコアラ主催講演会「安心して子どもを産み育てられる社会へ」-コアラモデルの実証と展望-に参加してきました。
会場には日頃から教育や子育て支援に関わられている方々や一般市民、学生の方が参加されていました。
団体の概要
特例認定NPO法人そらいろコアラは誰もが安全で安心な生活が送れるようにと2020年に発足し、妊婦・出産・子育てに関する相談窓口「コアLINE」を開設。2021年には栃木県真岡市に「そらいろポケット」という親子の居場所も開設されました。
医療・福祉の専門職などの他職種のスタッフや子育て経験者のボランティア、行政・医療・地域団体と連携し、困難を抱える子育て世帯へ包括的・長期的に寄り添われてきました。
詳しくはこちらから⇒ そらいろコアラ
そんなそらいろコアラが2025年10月より、小山市の委託事業として団体2か所目となる居場所を開設されます。
講演会冒頭では共同代表の鳥飼蓬子さんより「国、自治体、医療、民間それぞれの立場でどう連携して妊産婦・子育て期の家庭を支えていけるのか、実際の事例や展望を共有して一緒に考える場になれば」と、ごあいさつがありました。
こども家庭庁課長補佐の花房勇輝氏、市長の浅野正富氏、子育て家庭支援課課長の櫻井和代氏も登壇され、国、行政それぞれの立場から支援策やコアラモデルへの期待についてお話しいただきました。

共同代表の増田卓哉さんからは、そらいろコアラが持っている課題感とそらいろコアラの活動について、後半は鳥飼さんから「そらいろコアラモデル」について説明いただきまいた。
困難に直面している妊産婦さん、子育て期の方がSOSを出しやすいよう、信頼してもらえる関係性を大切にされていることが伝わってきました。
【コアLINE】「助けて」の声をキャッチする妊娠・出産・子育ての無料LINE相談
夜間でも365日pcやスマホから匿名で相談ができ、10代、20代の相談者が6割を超えています。「生理が来なくてどうしたらいいか分からない」「子どもが泣き止まない」などの相談が寄せられているそうです。
【そらいろポケット】妊産婦さんと赤ちゃん子どもたちの安心・安全な居場所「ポケット」
孤立や養育困難を抱えやすい妊産婦さんとそのお子さんが安心•安全に過ごせる居場所づくりや訪問での相談・見守りを行っています。
この取り組みによって、これまで不安を抱えた数多くの家庭が救われてきたことに胸が熱くなるとともに、必要性をとても感じました。
小山市妊産婦等見守り生活援助事業
10月からスタートされる小山市妊産婦等見守り生活援助事業では、小山市内の一軒家を改装。予約制で特に支援ニーズの高い妊産婦と産後の母子を対象に、妊娠期から出産・育児期まで切れ目のない支援を行います。
初年度は月に10日開所予定ですが、ニーズは大きいことが予想されます。今後、環境整備と活動日数を増やして活動規模の拡大を目指すのとことです。
最後に、小山市での援助事業をスタートさせるにあたり、活動への資金や粉ミルク・おむつなどの日用品の寄付、ボランティア•スタッフを募集しているそうです。みなさんの大きな支援につながります。