8月20日の夜、「まちひとみらいラボ2026 vol.3」を開催しました。
3回目となる本イベントは、小山で活動するNPOや市民活動のホットな取り組みを、ゲストの方から直接うかがったうえで、参加者同士が活動のモヤモヤや想いを共有し、ゆるくお話しするトークイベントです。
当日は、普段からさまざまな活動をしている大人の方から、ゲストの話に関心を持った高校生まで、15名の方にお越しいただきました。机を置かないスタイルの会場は、参加者でいっぱいになりました。

イベントは、アイスブレイクを兼ねた自己紹介からスタートしました。「5分間で5人の初対面の方と話す」というチャレンジで、会場は一気に温かい空気に包まれました。

今回のゲストは、NPO法人Flying Kiwi 代表のハンセン幸子さんと副代表の清水葵さん、小山ペアレントメンター研究会つばめ 会長の金子葵さんと副会長の武浩美さんです。
①ハンセン幸子さん、清水葵さん(NPO法人Flying Kiwi)
ハンセン幸子さんは、不登校支援に取り組む「トーキョーコーヒー」の主宰者として拠点を登録し、そこで開いたワークショップで清水葵さんと出会いました。意気投合したお二人は、Flying Kiwiを設立しました。

絹地区の多世代・多文化で交流ができる場を手仕事を通して広げています。
誰もが人生の中で孤独や不安を感じる。だからこそ、対象を特定せず、属性で「くくらない場所」を地域の中に育てています。手仕事をすることで自然とつながり、孤独が和らぐと考えているそうです。当日は、お二人とも藍染めのオリジナルTシャツを着て登壇されていました。
主催者らしい立ち回りをあえてしてこなかったからこそ、メンバーに助けられてここまで活動を続けてこられたと言います。運営と参加者という立場を設けないことで関わりやすくなり、全員に役割が生まれることが秘訣だそうです。
今後は、本当に同じ思いを抱えている方に活動を届けること、そしてお金が循環する仕組みをつくることを目標に、仲間を増やしながら地域との連携を目指します。
instagram https://www.instagram.com/flyingkiwivillage/
②金子葵さん、武浩美さん(小山ペアレントメンター研究会つばめ)
会長の金子さんは、ご自身の子育ての経験から、ペアレントメンター事業に取り組んでいます。目指しているのは、困る前からつながれて、相談してもいいと思える関係づくりです。

「ペアレントメンター」とは、相談の伴走者のことです。同じ立場の保護者同士が寄り添いながら、悩みや不安を一緒に整理し、必要な支援や情報につなげる役割と技術を持つ人を指します。つまり、自らも発達障害のある子の育児を経験し、かつ相談支援に関する一定のトレーニングを受けた親のことです。
栃木県では、かつて自閉症協会がこの事業に取り組んでいましたが、現在は運用されていないとのことです。これに代わる県の取り組みとしてピアサポーター養成講座が実施されていますが、今年度で終了の予定だそうです。今年度は小山市の紹介を受けて、会長の金子さんが受講されるとのことでした。
活動内容は、定例会の開催のほか、当事者を招いた茶話会や、市議会議員との情報交換会などです。こだわっているのは「届きにくい小さな声」。身近な人や、声を上げるのが苦手な人との小さな会を重ね、小さな声をたくさん集めたいと考えています。また、届きにくい声を市政に強く届けるため、市役所や市議会議員と情報交換する場も設けています。
小山にあったらいいと思うのは、普段から気軽につながれて、困る前から「相談してもいい」と思える関係がある場所。大切にしたいのは、一緒に関わろうとする気持ちです。誰かに話すことで、頭の中が整理されていく。そうした場をつくるために、「ペアレントメンター」を持続可能な活動にし、行政が取り組むよう訴えていきます。
Instagram https://www.instagram.com/pearentsubame/
交流タイム
ゲストのお話が終わった後は、参加者同士で自由に交流しました。2グループに分かれ、それぞれゲストの方を囲んでお話をうかがいました。
Flying Kiwiさんのグループでは、どんな活動をしているのかをさらに深掘りする質問がたくさん集まりました。活動拠点についてや、藍染め・着物づくりについてなど、ワクワクする話を聞くことができました。9月12日に開催される国際交流会の話も出ました。どなたでも参加可能ですので、ぜひ外国にルーツのある方をお誘いのうえご参加ください。
小山ペアレントメンター研究会つばめさんのグループでは、ペアレントメンターという言葉を初めて聞いた参加者も多く、その必要性と関わりについて深め合いました。子育て世代ではない10代、20代や子育て経験のない人でも「誰かの子どもであることは変わりがない」という武さんの言葉から、他世代での広がりを感じて寄り添い合うひと時となりました。

ゲストのお話や参加者同士のやり取りを通して、「これに挑戦してみたい」「活動でこんな工夫をしてみたい」といった想いが芽生えた方も多かったのではないでしょうか。
イベント終了後も名刺交換や情報交換が続き、最後まで活気のある時間となりました。