NPO法人そらいろコアラ | 小山市市民活動センター「おやま～る」

2020年に小山市で誕生したNPO法人そらいろコアラは、栃木県全域を拠点として誰もが安全で安心な子育てができる社会を実現するために、地域と連携して妊娠期から育児期までの包括的な支援をしている団体です。不安を抱える特定妊婦の孤立や、不適切な養育の連鎖を止めるための相談や居場所づくりを行っています。

「そらいろコアラ」という名前には、どんな空が目の前に広がっていてもコアラのポケットのような安全な場所でSOSを受け止めたいという願いが込められています。団体内に、助産師、医師、社会福祉士、保育士などの多くの専門家がいることが強みです。

共同代表の鳥飼さんは学生時代からボランティアで、小山市の要支援児童を対象とした居場所に携わっていました。そこに通う中学生は支援の手が離れてから、予期せぬ妊娠や虐待などのリスクを抱えて生活するため、彼らが親になるまで見守る一貫した支援が必要だと考えました。

居場所づくりを目指していた設立当初はコロナ禍で、対面の居場所を作ることができず、いつでも妊娠、出産、子育てなどを無料で匿名相談できる「コアLINE」を立ち上げました。その後、真岡市に子どもや妊産婦の居場所「そらいろポケット」、子ども食堂「コアラ食堂」を地域の人と行っています。

「コアLINE」には、月に70件もの相談が来ます。特に10代からは、妊娠したかもしれない不安に関する相談が多く、性に関する知識を得る機会の必要性を実感しています。そこで、小山市内の学校などへ赴き「性教育」を行ったり、Instagramで「性知識」を伝える活動をしています。

2023年12月に「特例認定NPO法人*」となりました。「コアラモデル」を様々な地域に広げるためにもサポーター会員、居場所や広報ボランティアも募集しています！（2024年10月）

（共同代表　鳥飼蓬子さん）

*「特例認定NPO法人」：要件を満たす設立5年以内のNPO法人への税制優遇措置で、法人への寄付は、寄付者の税控除の対象となる。