栃木県のヤングケアラー

ヤングケアラーとは?

 ヤングケアラーとは、本来大人が担うような家事や家族の世話などを日常的に行っている子どもとされています。ケアが必要な、障がいや病気のある親や祖父母、きょうだい、その他の親族などのサポートを日常的に行っています。

https://www.mhlw.go.jp/stf/young-carer.html(厚生労働省HP内「ヤングケアラーについて」)

 

ヤングケアラーの問題点

 ヤングケアラーの問題点として、1つ目に家庭を優先することで自分のための時間が取れないということが挙げられます。多くのヤングケアラーは、友達と遊ぶ時間や、勉強をする時間を削って家族の世話をしています。

2つ目に、ケアされる家族へ批判の目が向いてしまうことが挙げられます。「高齢者の世話を子どもがするなんて生産性がない」などといった極端な意見も出てきています。

3つ目に、孤立してしまいがちだということが挙げられます。家族の世話が日常化すると、それが「当たり前」になってしまい、周りに助けを求めることも難しくなってしまいます。また周囲の人々も、家庭内のことは家庭内で解決すべきだという考えから、救いの手を差し伸べることも難しいという現状があります。

 

栃木県での取り組み

栃木県では、ヤングケアラーについて理解を深めるために、各市で講演会が行われています。講演会を通してはじめてヤングケアラーの存在を知ったという声も多く、ヤングケアラーについての理解を広めることに繋がっています。また県は、2022年度にヤングケアラーの実態調査を実施する方針を固めました。ヤングケアラーに関して県が本格的な調査を行うのは初めてです。県内の公立・私立の小学5年生、中学2年生、高校2年生の計5万人を対象に、夏休み前にアンケートを実施する方針です。調査を基にヤングケアラーの現状や悩みを把握し、具体的な支援策を検討するとともに、表面化しにくいヤングケアラーの課題を広く周知する契機にしたい考えとのことです。市町や教育機関との調整役としてコーディネーターの配置も検討されています。

 

その他県内での取り組み

那須町議会は、県内初の「ケアラー支援条例」の制定を目指して準備を進めています。支援する町の責務や事業者、町民、関係機関の役割を示す条例案は、「ケアラーを孤立させない」という理念で貫かれています。また、学校や教育関係者に対し、ヤングケアラーの教育機会確保や生活環境の確認などに努めるように求めています。

 

那須塩原市内の福祉関係者らでつくる「にしなすケアネット」内の「ヤングケアラー協議会」は、無料通信アプリLINEを活用した相談窓口を開設しています。

〇相談窓口はこちら→https://lin.ee/cUjOnAl

 

小山市においては、窓口で相談をすることが出来ます。

〇小山市の相談窓口:子育て家庭支援課 TEL0285229854

https://www.city.oyama.tochigi.jp/soshiki/35/249441.html

(掲載日:2022年4月27日)

 

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