小山市での災害時の外国人への取り組み

災害時での外国人の課題

地震や台風、豪雨などの自然災害がいつ起こるか分からない現代。日本語が十分に理解することができない外国人は、災害時に情報が行き届かないことによって避難が遅れ、生命の危機に晒されることがあります。また、避難所において、文化・生活習慣の違いから日本人とトラブルが生じることもあります。そのため、緊急時の情報の多言語対応や外国人の避難時の理解促進、日本人の多文化への理解など課題があります。

小山市に住む、外国人は7,186人で人口の4.2%にあたり(2022.10月時点)、市町村外国人住民数では栃木県内で2位となっています(令和3(2021)年12月31日)。同じ市民として、安心・安全の確保のための取り組みが求められています。

栃木県及び小山市の災害に備えた外国人への取り組み

栃木県及び小山市では、以下の取り組みを行っています。

➀外国人への多言語情報

〇小山市で、住民登録時に多言語版の「小山市の防災ガイドブック」配布(https://www.city.oyama.tochigi.jp/site/bousaizyouhou/1800.html

〇栃木県で、災害時において外国人が適切に避難できるよう案内や注意事項、個人情報などを記載でき小さく折って携帯することができる「避難カード」を作成。英語、中国語、ベトナム語など全9か国対応。(栃木県国際交流会「わたしの避難カード」https://tia21.or.jp/publications.html

〇NPO団体TABUWATA(タブワタ)は、宇都宮コミュニティラFM「ミヤラジ」で、外国人住民が主体的に関わる多言語放送を実施し、防災情報を発信。

②外国人への災害教室

〇栃木県国際交流協会主催で、外国人を対象とした災害時の準備と避難について「防災教室」を開催。

③日本人の多文化理解

 〇栃木県国際交流協会主催で、「災害時外国人サポーター養成講座」を開催。

 〇小山市国際政策課で、「小山市多文化共生講座~災害時の外国人支援~」を開催。

助け合っていくポイント

多文化が進展する中で、災害時に「共に暮らす外国人とどうすれば助け合うことができるのか」が大切です。

➀コミュニケーションは、情報の受け手のことも考えて、やさしい日本語・ひらがな・イラストなど分かりやすい表現にする。

②外国人を日本社会の「お客さん」ではなく、社会のフルメンバーの一員として受け入れる。

③災害時にお互い助け合うために、地域の中で日常的に外国人とのつながりを持ち関係性を築く。

(参考:小山市国際政策課2022.11.6「小山市多文化共生講座~災害時の外国人支援~」講座内容)

(掲載日:2023年1月9日)

 

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