食べ物を必要な人に届ける栃木県の「フードバンク」

まだ食べられる食品が捨てられています

日本では、年間約600万トンもの食品が、まだ食べられるのにも関わらず捨てられていると言われています。国民1人当たりの食品ロスは、毎日、お茶碗1杯のごはんの量(約300g)を廃棄しているのに相当します。(栃木県「フードバンク活動周知リーフレット」)

 

貧困の現状

生活困窮者(経済的あるいは社会的な問題から生活に困窮している人)を数値で見てみると、全国における2015年の相対的貧困率*は、15.7%に当たります。(参考:「生活困窮者自立支援制度の現状と課題について」平成29年9月21日)また、生活に困窮し、住まいを追われたホームレスは2017年には約6,000人いたとされています。その中で、行政のセーフティネット(生活保護など)に焙れてしまう人や世帯が少なからずいます。生活保護利用の捕捉率が人口の1.6%という数字から考えても、貧困で苦しんでいる人が多くいる可能性があります(「とちコミSDGs通信vol.257」)。多くの人々が貧困に喘いでいる一方で、多くの食品が廃棄され、必要な人に届かない現状があります。

*厚生労働省が定める等価化処分所得(税金等を引いた手取り収入)の貧困線を下回る世帯員の割合

 

食べ物を必要な人に届ける「フードバンク」

フードバンクとは、食品製造業者や農家、家庭などから、まだ食べられるのに捨てられてしまう食品の寄付を受け、食べ物に困っている方、福祉施設などに無償で提供する活動やその活動を行う団体をいいます。(栃木県「フードバンク活動周知リーフレット」)

県内にフードバンク活動があります。

詳しくは、(「栃木県HP「フードバンクについて」https://www.pref.tochigi.lg.jp/e01/welfare/hudobanku.html

とちぎコミュニティ基金は、栃木のフードバンクを応援するチャリティイベント「チャリティウォーク」を実施。栃木県内6団体が合同で寄付を集めています。(詳しくは、こちら「とちぎコミュニティ基金ホームページ(https://tochicomi.org/donate/))

小山市のフードバンクは、基本的に企業から施設へ繋いでいます。

・フードバンクとちぎ

 活動日:毎週土曜日

*事前にメール(foodbanktochigi☆gmail.com)を頂けるとスムーズに対応できます。(☆を @に変えてください)

*個人の方への食品提供は、小山市社会福祉協議会が窓口になっています。

http://foodbanktochigi.blog.fc2.com/

 

「もったいない」から「ありがとう」へ ~「助け合う社会」をつくっていきましょう~

食品製造業者や農家、家庭に残っている「もったいない」と思っている食品を提供することでフードロス削減にもつながります。そして、その食品が必要な人に届くことで「ありがとう」と感謝につながる仕組みがフードバンクです。

 

(掲載日:2023年10月9日)

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