皆さんは、1999年に小山市の企業が医療廃棄物を大量に不正輸出して国際条約に違反したこと、2000年に東黒田地区で不法投棄された産業廃棄物が火災を起こし1週間もの間、煙と悪臭被害があったという小山市で起きた2つの大きな環境問題をご存じでしょうか?
この問題を機に、市民として環境を守る必要性を痛感した有志で結成されたのが「小山の環境を考える市民の会」です。会は、「ごみは燃やさず、埋めず、減らすもの」を合言葉に市民の環境と生活に関する幅広い取り組みを行っています。
設立当初から春と秋の年に2回、ゴミ処理問題や自然環境保護について専門家による講演会を続けています。近年では、カーボンニュートラルやマイクロプラスチックをテーマとした講演もあります。2006年には渡良瀬遊水地の「ラムサール条約湿地登録」に対する署名活動を実施し6年後に登録達成。環境保全のための外来種除去・清掃活動も積極的に行っています。環境問題に対して先手を打つために市のゴミ処理施設新設計画への意見提案とフォロー活動、容器包装を減らすための3Rの働きかけも欠かせません。また、最近は、クリーンセンターの見学と提言やスーパーマーケットの環境調査などの活動もしました。
環境問題は、時代と共に変化し取り組むべき課題も山積しています。それらの問題は日常生活と密接に関係しているからこそ、市民の皆さんの参加と意見が必要となります。会では、次世代の担い手が不足しているので、未来につなげるためにも仲間を募集中!(2024年2月)
(代表 楠 通昭さん)