来年3月に団体を閉じることになる「ワーカーズ・コレクティブたすけあい大地」を紹介します。22年間、地域の中で「たすけあい」「ふれあい」「ささえあい」を大切にして生活支援サービスをしてきた想いに触れて頂ければと思います。
当団体の特徴は、メンバーで出資、運営、労働を行う「協同労働」で事業をしていることです。「生活クラブ生協」の組合員に向けて行う「たすけあい学習会」に参加した中手さんが、たすけあいの大切さを知って2000年に仲間2人と設立、3年後に法人格を取得しました。
現在、事業は4つあります。➀「生活支援サービス」は、病気やケガなどにより自身では困難になった家事などを2人以上でサポートします。初回のコーディネート(相互対話)は、真のニーズを知るための大切な時間です。②「移送サービス」では、ハンディキャップを持つ子どもたちの送迎をしています。③「軽度生活援助サービス」は、65歳以上の高齢者世帯に対して食材の買い物支援をしてきました。④市委託事業「まちかど美術館」は、地域の人が文化とふれあうことのできる場所です。
今後は、メンバー各々が「たすけあい」の想いを他の形で還元していきます。地域の「たすけあい」活動は必須である一方、団体に継続する力がなくなれば終息してしまいます。現代に合う共同社会を次世代が作り出すことを願っています。(2022年10月)
(代表 中手淳子さん)