夜間中学
今日の日本社会において、義務教育未就学者は約94,000人(前回約128,000千人)、最終卒業学校が小学校の者は約804,000人(今回初めて調査)ということが明らかになっています(総務省統計局「令和2年国勢調査」)。そのような人たちの学習を保証する場として、各地に「夜間中学」が存在します。
(文部科学省「夜間中学の設置・充実に向けた取組の一層の推進について」https://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/mext_00049.html)
一般的に「夜間中学」は、教員免許を所持している教員が教え、卒業時に卒業認定される「公立夜間中学」のことを指します。1945年ごろ、終戦後に労働児童が昼間の学校に通えないために、教員が夜間に授業を行ったことが始まりとされています。公立夜間中学は、31都道府県に53校あります(令和6年4月時点)。
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/yakan/index_00003.htm
文部科学省は「夜間中学が少なくとも各都道府県・指定都市に1校は設置されるよう、その設置を促進しています。」と示しています。
(『夜間中学の設置促進・充実について』https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/yakan/index.htm)
2023年12月4日には、県教育委員会が栃木県内にも公立夜間中学設置に向けて、前向きな考えを示しています。(詳しくは、「NHKとちぎNEWSWEB」(https://www3.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/20231204/1090016429.html))
自主夜間中学
一方、「自主夜間中学」というのは、市民がボランティアで行っている「夜間中学」のことです。
「自主夜間中学」は、年齢や国籍に関係なく、学びたい人のニーズに合わせて寄り添った学びをしている無料で開催される「居場所」です。また、「夜間中学」と言っても夜間に行っていないところもあり、中学校の教科以外の学びも学習者のニーズに合わせて行っています。2016年に制定された「教育機会確保法」により、全国的に公立夜間中学設立が広がりを見せていますが、未設置地域において、学習の保証をしている場になっています。
自主夜間中学で学んでいる人たちは、主に以下のような人です。
⑴義務教育未就学者・義務教育未修了者
⑵義務教育を十分に受けられずに卒業し、学び直しを求めている人(形式卒業者)
*特に、「入学希望既卒者」と呼ばれる人々の公立夜間中学への入学は各市町村が「入学の可否を総合的に検討」)(詳しくは『義務教育修了者が中学校夜間学級への再入学を希望した場合の対応に関する考え方について(通知)』(https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/shugaku/detail/1361951.htm))
⑶現在不登校や学習困難な児童生徒(現在不登校状態にある人)
*フリースクールのような役割もあります。
⑷高校進学を目指す外国人(外国人入試のある高校進学、学齢期を過ぎた外国人が定時制高校などに進学)
⑸生活に必要な日本語を勉強したい外国人
*日本語学校のような役割もあります。
小山市及び栃木県の自主夜間中学
現在、全国に「自主夜間中学」は約40の自主夜間があると言われています。
(「とちぎ多様な学び場 居場所MAP」学校以外の場を共につくるとちぎネットワーク2023.2発行)http://zenyachu.sakura.ne.jp/public_html/jishuyachu.html)
〇小山市
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「みんなの学び場 おやま」
教わる人も教える人も共に輝く学びの場。国籍、年齢問わず誰でも参加可能。
全体学習会:毎月第2日曜日 10時~12時
場所:小山市宮本町 白鴎大学本キャンパス かもめ食堂
平日講習:週2回(要相談)
場所:小山市市民活動センター おやま~る
連絡先:080-9717-6634
メール:yakanchugakuoyama@gmail.com
Facebook:https://www.facebook.com/manabiba.oyama
〇宇都宮
- 「とちぎ自主夜間中学宇都宮校」
年齢も国籍も問わず学びたい人に寄り添いマンツーマンで応援します。
学習日:毎週日曜日 18時~20時
場所:宇都宮市東生涯学習センター(宇都宮市中今泉3丁目5番1号)
連絡先:konbanwa.tochigi.office@gmail.com
〇栃木市
- 「栃木自主夜間中学」
年齢・国籍・不登校・中退を問わず釣りやテニスや高齢者等の学びを応援します。
学習日:毎週火曜日午後/その他希望に応じて実施
場所:栃木市平井町
(掲載日:2023年10月9日)(更新日:2024年9月30日)
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